Nd:YAGレーザーセミナー

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林です。

先週末にインサイシブジャパン主催のNd:YAG(ネオジム・ヤグ)レーザーのセミナーに参加してきました。

Nd:YAGレーザーは軟組織の切除や止血、歯肉の整形、メラニン色素沈着の除去などに使われるレーザーです。

レーザーセミナーは3回目なのですが、今回の演者は福岡市で開業されている古賀先生でした。

古賀先生は福岡大学の口腔外科出身の先生なのですが、セミナーでは口腔外科の処置におけるレーザーの活用方法を多数紹介されていました。

血管腫、上唇小帯の切除、口腔前庭拡張術などについて、オペ中の動画を交えてお話されていたので、本を見ただけでは分かりにくい部分もとても分かりやすかったです。

セミナー後半では豚の頭を使って、タコの吸盤を腫瘍に見立てて腫瘍の摘出を行ったり口腔前庭拡張術のデモをしたりしていて、多少専門的な内容ではありましたがとても勉強になりました。

Nd:YAGレーザーを使用することで出血や術後の痛みを減らすことができるので、より患者さんに優しい治療につながりそうです。

小林一久

シェア

クラウン・ブリッジ学生実習

こんにちは。副院長の小林です。

以前、一度このブログで書いたことがあるのですが、私は毎年4月~7月に母校の学生実習のお手伝いをしています。(その時の記事はこちら→『今年も学生実習に参加しました』

今年度も先週から学生実習がはじまり、久しぶりに週1回大学へ通っています。

昨年秋に母校が新校舎に移転(と言っても場所はほぼ変わりませんが)したので実習も新しい校舎で行なっていますが、まだどこに何があるか分からず、母校であるにもかかわらず迷子になってしまいそうです。

実習の内容は昨年と変わりはなく、他の兼任講師も昨年とほぼ同じ先生方なのですが、新しい校舎になっただけでまるで新しいことを始めるかのような緊張を少し感じます。

はじめは歯を削る実習なので、学生たちは今は一生懸命マネキンを使って模型の歯を削っています。

一生懸命な学生の姿を見ると初心にかえる思いです。

今年度もまた3か月半ほど頑張ります。

小林一久

シェア

Dr.Newton fahl Jr. 来日ハンズオンセミナー

こんにちは。久しぶりの更新です。

土曜日と日曜日の2日間、世界の審美歯科をリードするブラジルのニュートン・ファール先生のハンズオンセミナーに参加してきました。

 

ニュートン・ファール先生はダイレクトボンディングという治療法で世界的に著名な先生で、ブラジルのクリチバという都市で開業されているのですが、先生に治療してもらうために患者さんが世界中から飛行機でやってくるそうです。

ニュートン・ファール先生が10年前に初めて来日された時は講義のみのセミナーだったのですが、その時の手技のクオリティーの高さに感激して今回ハンズオンセミナーに参加することにしました。

天然歯は人によって色調や形が千差万別で一本一本個性があります。

ダイレクトボンディングはその歯の個性に合わせて綺麗にむし歯を治す方法で、むし歯を削って除去した部分に強化型のプラスチックであるコンポジットレジンを何層も色を使い分けながら詰めて形を整えていきます。

今回のハンズオンセミナーではむし歯で大きく削った歯の色、形、表面性状を隣の歯などを参考に綺麗に治療するポイントを学びました。

歯の先を大きく失った前歯。隣の歯に合わせて綺麗に詰めて歯の形を作ります。

拡大ルーペを装着して細部までていねいに歯の形を整えます。

学んだ事をすぐに治療に役立てることができそうで、さらに臨床に対してモチベーションも高まり充実した2日間を過ごせました。

色が気になる詰め物や小さなむし歯など、気になることがありましたら相談していただければと思います。

小林一久

シェア

食後すぐの歯ブラシについて

こんにちは。久しぶりに更新します。

2019年はじめの投稿は食後の歯ブラシについてです。

最近インターネット等で『食後にすぐ歯を磨くことは古い考えで歯が削れてしまったりするので絶対にしてはいけません。食後30分以上してから磨くのが新しい常識です。』などと書かれている文章を見かけることがあります。

これについては専門家の間でも意見が割れており、様々な場面で議論がなされています。

なぜこのような議論がなされているかというと下記論文を参考に人によって様々な解釈をしているからではないかと思われます。

Brushing abrasion of softened and remineralised dentin: an in situ study. 2004 Jan-Feb;38(1):62-6.

この論文は歯の内部の構造である象牙質を炭酸飲料(スプライト)に90秒漬けてその後口の中に戻し、何分後に磨くといいのかを調べた実験です。

結論は『象牙質が露出している歯に酸性飲食物を摂取した場合は少なくとも30分間、歯ブラシしないほうがいいでしょう』と書いてあります。

この論文のよく取り上げられているところは結論後半部分の、『飲食物を摂取した場合は少なくとも30分歯ブラシしないほうがいいでしょう』のところです。

しかし実は『象牙質が露出している歯に酸性飲食物を摂取した場合』といった記述が前半にはあるのです。

酸蝕症(炭酸飲料、柑橘類や酢などの摂取、逆流性食道炎、嘔吐の習慣などによって歯が溶けてしまっている状態)などで歯の表面のエナメル質が溶けて象牙質がむき出しになった患者さんを例とした実験で、健康な歯で炭酸飲料を口の中に90秒貯めてから飲むようなことを日常的にしなければそこまで問題ないと思われます。

現在日本歯科保存学会、日本小児歯科学会、日本口腔衛生学会、日本学校歯科医会ではほぼ同一見解を示しています。

日本歯科保存学会のステートメントは下記の通りです。

食後の歯磨きについては、歯のう蝕(ムシ歯)予防の見地から、これまで一般的に推奨されてきた通り、食後の早い時間内に行なうことをお薦めします。ただし、酸性の強い飲料などの飲食物を摂った場合には、歯の酸蝕(酸によって歯の表面が溶けること)に留意して歯みがきすることをお薦めします(なお、「酸性飲食物を摂取後30 分間は歯磨きを避けるべき」ということの確認はできていません)。

当院では上記理由より従来通り食後すぐの歯ブラシを推奨していますが、酸蝕症の方はこの限りではないので気になる方はご相談ください。

小林一久

シェア

あいうべ体操マスターコース

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林一久です。

みなさんは『あいうべ体操』をご存知ですか?

あいうべ体操はみらいクリニックの院長である内科医の今井一彰先生が考案した体操で、舌の筋肉を鍛えることにより口呼吸を鼻呼吸に改善するための体操です。

今回、私はこのあいうべ体操のマスターコースに参加しました。

日々患者さんを診ている中で、口の中が乾燥している患者さんはむし歯予防や歯周病予防を指導しても改善が難しいことがあります。
また、自分の子供がぽかんと口を開けているのを見るとむし歯や歯肉炎だけでなく歯並びへの影響も気になって、なんとか閉じさせたいという気持ちになります。

そういったこともあって、あいうべ体操に興味を持って本を読んだり調べているうちにマスターコースの存在を知り、受講することに決めました。

 

マスターコース受講者は歯科医師、薬剤師、看護師など色々な業種の方が集まっていました。

薬剤師の方は「患者さんへの薬剤の無駄な処方を減らしたい」、歯科医師の方は「予防することで歯を削ることをできる限り減らしたい」、など熱い気持ちを語っていて、みんな分野は違えど同じ目標に向かっていると感じました。

今井先生自身も元々はいかに患者さんが病院に来なくて済むようするかを考えてあいうべ体操を考案したそうで、とにかく講演者、受講者ともにコースに参加しているみなさんから「予防したい」という気持ちを強く感じました。

続きを読む →

シェア

お子さんのむし歯予防のために②

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

前回、前々回とむし歯についてお話してきました(→ 『お子さんのむし歯予防のために①』、『どうやってむし歯ができるのか?』)が、今回はさらに食生活とむし歯についてお話したいと思います。

前回、むし歯のリスクファクターに食生活があるとお話しましたが、具体的にはどういうことでしょうか。

下のグラフは規則正しい食生活をする人のプラークのpHの変化と、食生活が不規則な人のプラークのpHの変化を比べたものです。

規則正しい食生活、飲み物は水かお茶

不規則な食生活、甘い飲み物も飲む

グラフの青い部分が再石灰化が起こる領域、赤い部分が脱灰が起こる領域、黄色は乳歯において脱灰が起こる危険性が高い領域です。

2つのグラフを見比べてみると違いは一目瞭然です。

下の不規則な食生活のグラフの方は脱灰がおこる頻度と時間がかなり長くなっていることが分かると思います。また、再石灰化が起こる時間が規則正しい食生活のグラフと比べて少ないことも分かります。

乳歯だと黄色い部分も脱灰が起こる危険性が高いので、さらに脱灰の量が増えます。

むし歯は脱灰に再石灰化が追い付かなくなった時にできるので、不規則な食生活ではかなりリスクが高くなるのです。

続きを読む →

シェア

どうやってむし歯ができるのか?

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

前回は大人から子供へむし歯菌がうつるので、家族全員でお口のケアをしましょうというお話をしました。(→お子さんのむし歯予防のために①

むし歯予防のお話の続きをする前に、今回はいったん『どうやってむし歯ができるのか』についてお話したいと思います。

むし歯は、歯、むし歯菌、糖分(炭水化物)、時間の4つが揃うことでできます。

歯の表面でむし歯菌が増えるとプラーク(歯垢)ができます。
このプラークのpHは普段は中性に保たれています(pH7ぐらい)。
食事などで糖(炭水化物)を摂取すると、プラーク中のむし歯菌がそれをエサにして増殖すると同時に副産物として酸を作り出すため、プラークのpHが酸性になります。
糖(炭水化物)が供給されている間はプラークのpHは酸性のままですが、飲食が終わればだ液の持つ力によって再び中性に戻ります。

続きを読む →

シェア

お子さんのむし歯予防のために①

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

少し前にテレビで、
「赤ちゃんの腸内には産まれる直前まで細菌はいない」
「産道を通って産まれてくるときにお母さんの腸内細菌をもらって産まれてくる」
という内容の番組を見て、むし歯の原因菌のことを思い出しました。

 

みなさんはむし歯の原因菌(主にミュータンス菌)がうつるという話はご存じでしょうか?

小さいお子さんを持つお母さんですと、いろいろなところでそういった情報を見たり聞いたりするかもしれません。

 

産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌はいません。

ある研究グループが
【生後19か月~31か月の赤ちゃんがミュータンス菌に感染しやすい】
ということを発見し、この時期を『感染の窓』と名付けました。

この『感染の窓』の時期に赤ちゃんの口の中に多くのミュータンス菌が定着すると、成長してからも口の中のミュータンス菌の割合が多い状態になってしまいます。

そのため、特に3歳ぐらいまでの小さいお子さんへ大人のミュータンス菌をうつさないように配慮することがとても大切です。

  • スプーンやフォーク、お箸、コップなどをできるだけ共有しない
  • 一度自分の口に入れた食べ物を子供に与えない(かんで柔らかくしてからあげるなど)
  • 食べ物を冷ますときにフーフーしない
  • 子供のお口にキスをするのはできるだけ避ける

などといったことを周りの大人が配慮することで感染のリスクは減ります。

続きを読む →

シェア

技工士さんとの連携を大切にしています

明けましておめでとうございます。谷川歯科医院 副院長の小林です。

2018年最初のブログは歯科技工士についてです。

歯科技工士は、歯科医師が患者さんの歯や口の中の型を採ってできた模型をもとに、手作業で被せ物や詰め物や入れ歯などを作る、いわば歯の職人さんです。

最近ではデジタルスキャンした歯の形のデータをもとにコンピューターで被せ物の形を設計して作るCAD/CAMという技術が進歩し、技工士さんの仕事が減ってきていると言われることもあります。

しかし、私が求めている精度や審美性を再現するには、今はまだCAD/CAMではなくしっかりとした技術や知識を持った技工士さんの手作業でないと無理だと思っています。

続きを読む →

シェア

プラマインプラントのセミナー

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林一久です。

先日、Sweden&Martina社のプラマインプラントのセミナーを受講しました。
プラマインプラントはSweden & Martina社とイタリアのDr. Ignazio Loiとの共同開発によって考案されたインプラントシステムです。

Dr. Loiは天然歯の補綴処置においてBiologically Oriented Preparation Technique(B.O.P.T)を提唱した先生です。
B.O.P.Tは健康で安定した歯肉をつくることを目的としたプレパレーションテクニックで、あえてフィニッシュラインを明確にせずフェザーエッジプレパレーションをすることによって自由にマージンラインを設定することができるというものだそうです。
そして設定したマージンから適切なエマージェンスプロファイルを与えた補綴物を装着することによって、外科手術を行わずに薄い歯肉を厚くしたり、歯肉を歯冠側に移動したり、ブラックマージンを防いだりすることができるようです。

プラマインプラントはこのテクニックをインプラントに応用したものです。

セミナーの講師はKU歯科クリニックの理事長である梅田先生で、”インプラントを成功させるための条件や方法について”、”B.O.P.Tについて”、”プラマインプラント埋入のデモ”、”ケースの紹介”といった講義内容でした。

 

続きを読む →

シェア