どうやってむし歯ができるのか?

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

前回は大人から子供へむし歯菌がうつるので、家族全員でお口のケアをしましょうというお話をしました。(→お子さんのむし歯予防のために①

むし歯予防のお話の続きをする前に、今回はいったん『どうやってむし歯ができるのか』についてお話したいと思います。

むし歯は、歯、むし歯菌、糖分(炭水化物)、時間の4つが揃うことでできます。

歯の表面でむし歯菌が増えるとプラーク(歯垢)ができます。
このプラークのpHは普段は中性に保たれています(pH7ぐらい)。
食事などで糖(炭水化物)を摂取すると、プラーク中のむし歯菌がそれをエサにして増殖すると同時に副産物として酸を作り出すため、プラークのpHが酸性になります。
糖(炭水化物)が供給されている間はプラークのpHは酸性のままですが、飲食が終わればだ液の持つ力によって再び中性に戻ります。

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お子さんのむし歯予防のために①

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

少し前にテレビで、
「赤ちゃんの腸内には産まれる直前まで細菌はいない」
「産道を通って産まれてくるときにお母さんの腸内細菌をもらって産まれてくる」
という内容の番組を見て、むし歯の原因菌のことを思い出しました。

 

みなさんはむし歯の原因菌(主にミュータンス菌)がうつるという話はご存じでしょうか?

小さいお子さんを持つお母さんですと、いろいろなところでそういった情報を見たり聞いたりするかもしれません。

 

産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌はいません。

ある研究グループが
【生後19か月~31か月の赤ちゃんがミュータンス菌に感染しやすい】
ということを発見し、この時期を『感染の窓』と名付けました。

この『感染の窓』の時期に赤ちゃんの口の中に多くのミュータンス菌が定着すると、成長してからも口の中のミュータンス菌の割合が多い状態になってしまいます。

そのため、特に3歳ぐらいまでの小さいお子さんへ大人のミュータンス菌をうつさないように配慮することがとても大切です。

  • スプーンやフォーク、お箸、コップなどをできるだけ共有しない
  • 一度自分の口に入れた食べ物を子供に与えない(かんで柔らかくしてからあげるなど)
  • 食べ物を冷ますときにフーフーしない
  • 子供のお口にキスをするのはできるだけ避ける

などといったことを周りの大人が配慮することで感染のリスクは減ります。

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技工士さんとの連携を大切にしています

明けましておめでとうございます。谷川歯科医院 副院長の小林です。

2018年最初のブログは歯科技工士についてです。

歯科技工士は、歯科医師が患者さんの歯や口の中の型を採ってできた模型をもとに、手作業で被せ物や詰め物や入れ歯などを作る、いわば歯の職人さんです。

最近ではデジタルスキャンした歯の形のデータをもとにコンピューターで被せ物の形を設計して作るCAD/CAMという技術が進歩し、技工士さんの仕事が減ってきていると言われることもあります。

しかし、私が求めている精度や審美性を再現するには、今はまだCAD/CAMではなくしっかりとした技術や知識を持った技工士さんの手作業でないと無理だと思っています。

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プラマインプラントのセミナー

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林一久です。

先日、Sweden&Martina社のプラマインプラントのセミナーを受講しました。
プラマインプラントはSweden & Martina社とイタリアのDr. Ignazio Loiとの共同開発によって考案されたインプラントシステムです。

Dr. Loiは天然歯の補綴処置においてBiologically Oriented Preparation Technique(B.O.P.T)を提唱した先生です。
B.O.P.Tは健康で安定した歯肉をつくることを目的としたプレパレーションテクニックで、あえてフィニッシュラインを明確にせずフェザーエッジプレパレーションをすることによって自由にマージンラインを設定することができるというものだそうです。
そして設定したマージンから適切なエマージェンスプロファイルを与えた補綴物を装着することによって、外科手術を行わずに薄い歯肉を厚くしたり、歯肉を歯冠側に移動したり、ブラックマージンを防いだりすることができるようです。

プラマインプラントはこのテクニックをインプラントに応用したものです。

セミナーの講師はKU歯科クリニックの理事長である梅田先生で、”インプラントを成功させるための条件や方法について”、”B.O.P.Tについて”、”プラマインプラント埋入のデモ”、”ケースの紹介”といった講義内容でした。

 

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石井歯内療法研修会

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

少し前の話になりますが、2日間にわたって歯内療法のセミナーを受講しました。歯内療法というのは歯の根の治療のことで、歯の神経を取るとか歯の根の先に病気ができた時に行う治療です。

今回受けたのは、歯内療法で世界的に有名なペンシルバニア大学歯内療法学科のコンセプトを広めている、PESCJ(Penn Endo Study Club in Japan:ペンエンド)の石井宏先生が主宰する石井歯内療法研修会の2日間セミナーです。

歯内療法を成功に導くための問題解決能力を高める!

ということを目的とした講義を2日間みっちり受けました。

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iGOシステムの説明会

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林一久です。

先日、先輩から紹介していただき、アラインテクノロジー社の新製品の先行説明会へ行きました。

アラインテクノロジー社はマウスピース矯正で世界トップシェアの”インビザライン”を扱う会社です。

歯科矯正といえば、ブラケットと呼ばれる金属や合成樹脂製の器具を歯に接着してワイヤーを使って歯を三次元的に動かす方法がよく知られていると思いますが、”インビザライン”はそういった器具は付けず、透明なマウスピースを使って歯を動かします。

透明なマウスピースを使用するため、矯正治療中も目立たないのが特徴です。

 

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『MTA全書』出版記念講演へ行きました

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林一久です。

先日、『MTA全書』という本の出版記念講演を聞きに行きました。演者は日本の根管治療のスペシャリストである寺内吉継先生です。

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)は歯科用の水硬性セメント(水との化学反応で固まるセメント)で、従来なら抜歯と診断されるような穴の開いた歯や、神経を取らなくてはいけないような大きなむし歯を保存的に治療するのに有効とされている材料です。

『MTA全書』はMTA開発者のMahmoud Trabinejad(マモウド・トラビネジャッド)先生の著書『Mineral Trioxide Aggregate: Properties and Clinical Applications』を、寺内先生が和訳したもので、多くのエビデンスに基づいた情報が集められたMTAの解説本です。

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バラティエリ先生の講演

こんにちは。谷川歯科医院の副院長 小林一久です。

敬老の日に、サンタカタリーナ連邦大学保存修復学講座教授でブラジルの審美歯科界の重鎮であるLuiz Narciso Baratieri(ルイス ナルシソ バラティエリ)先生の講演を聞きに行きました。

バラティエリ先生はコンポジットレジン修復(むし歯などで部分的に歯質が欠損したところを歯に近い色の樹脂で治す治療法)で世界的に著名な先生で、長年にわたって審美歯科界を牽引してこられましたが、現在70歳でありながら今も第一線でご活躍されています。

講演は同時通訳だったのですが、バラティエリ先生はとても情熱的で声が大きく、通訳の声が聞こえないほどパワフルな講演でした。

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歯ブラシを『処方』する

こんにちは。谷川歯科医院 勤務医の小林志保子です。

突然ですが、歯ブラシはどれを使っても同じだと思いますか?

確かにブラッシングのスキルがある程度高ければ、どの歯ブラシを使ってもだいたい同じように磨くことができるかもしれません。しかし、ブラッシングのスキルや歯磨きに対する意欲などはもちろん、お口の中の状態も人によってさまざまです。

つまり、どの歯ブラシを使っても同じということはなく、合う歯ブラシは人それぞれ違うということです。

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サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

こんにちは。谷川歯科医院 副院長の小林です。

一昨日、東大和にある松本デンタルオフィスの院長である松本先生が、世田谷駅前歯科クリニックで出張オペを行うということだったので見学をさせてもらいました。

世田谷駅前歯科の院長である井上先生や松本先生とは大学生時代からの同級生で、大学病院の医局に所属していた頃に一緒に頑張ってきた、言わば”戦友”です。松本先生は私の所属するEsthetic Explorersの他に5-D JAPANというスタディグループにも所属していて、常に勉強してどんどん新しいことに挑戦するとてもエネルギッシュな先生で、いつも話をするととても刺激を受けます。

以前も一度インプラントのオペを見学させてもらったのですが、今回また難しいオペを行うということで、再び見学させてもらうことにしました。

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